【新唐人2016年6月19日】
中国国内で不当に逮捕・拘禁されていた香港の銅鑼湾書店の店主・林栄基氏が6月16日に記者会見を開き、逮捕・拘禁から文書に署名した上、テレビ出演し罪を認めるよう強要されたことを暴露し、「中国政府の行為は一国二制度に反する」と厳しく批判しました。林氏と同書店員ら4人は昨年10月、中国の国家安全局員に逮捕・拘禁され、今週釈放され香港へ戻りました。
林氏によれば、2015年10月24日に特別捜査班に強制連行され、今年3月まで寧波に拘禁されていました。24時間常に監視下に置かれ、1日20~30回、1回30~45分間の尋問を受け、大きな精神的苦痛を味わいながらも、中国と香港の法律を犯したことはないと主張し続けました。
林栄基氏
「彼らがいったい何をもって私を罪に問おうとしているのか見当もつきませんでした。私は中国や香港の法律を犯したこともないし、またその証拠もなかったのだから」。
林氏はまた、彼らのうち数人が今年2月にテレビ出演し罪を認めた一幕について、「すべてプロデューサーが言わせた台詞。台本通りに読まないと、何回もやり直しさせられました」と言いました。
また、香港へ戻り、顧客と「禁書」の作者のリストを渡すよう要求されましたが、従わなかったということです。
梁家杰(アラン・リョン)・公民党党首は、「これが真実であれば、一国二制度を著しく侵害するものであり、民主派議員は来週の立法会で緊急質疑を提出し、香港特別行政区政務司長及び関係部門とこの問題について話し合う」と述べています。
17日には香港の民主派議員や市民が中央政府駐香港連絡弁公室前で抗議デモを行いました。
銅鑼湾書店店長失踪事件が昨年起きてから、香港では6000人以上が抗議デモに参加しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/06/17/a1271848.html(中国語)
(翻訳/白白 ナレーター/佐藤 映像編集/李)